理念と歴史

理念と歴史

29年前の1987年、上田平和音楽祭は始まりました。
音楽祭提唱者は、広島で被爆された教育学者、長田新の三男で戦後に上田へ移住した長田三郎。三郎は臨時徴収現役兵として、南支(かつての中国南部)で敗戦を迎え捕虜収容所に収容され復員。 以後、反戦、反核の詩人として活躍。上田平和音楽祭第4回から第6回まで実行委員長を務めるも94年に脳内出血で倒れ、病によって声を失いましたが反戦反核の情熱は最後まで燃やし続け、闘病の末永眠されました。

上田平和音楽祭特別合唱団が歌う「過ちは繰返させませんから」は三郎の詩を合唱曲にしたものです。(作曲は荻原敏行)
広島の原爆の惨禍を、そして平和を願うこの曲は上田市で生まれ、毎年この平和音楽祭で歌われてきました。四半世紀という長い間、歌い継がれてきたこの曲の歌詩を掲載させていただきます。

過ちは繰返させませんから
(クリックで歌詩を表示)

世界各地の内戦の火は絶えず、世界のどこかで悲しみ苦しんでいる人達は今この瞬間もいます。平和を願っても、人はいとも簡単にいがみ合い、争いはじめます。歴史を顧みると、平和とはとても困難な道にすら感じられるかもしれません。

平和って何でしょう?

きっと誰もがそれは必要だと思っているのにもかかわらず、なめられちゃいけないとか、やられたらやりかえすとかいう考えをもっともらしい正論にすり替えて、本当に簡単に、人は争いはじめるのではないでしょうか?
誰もがきっと平和が一番大切だと思っているのに。
平和って何でしょう?

だから思います。
一人でも多くの人に平和とは何なのかを考えてもらえたら……と。

あなたにとって平和って何ですか?

温かい家族や恋人のぬくもり、誰かを想う大切さ、これからの子どもたちの輝く未来……。
身近にある、目の前にあるとてもとても大切なもの……。
そんなちょっとしたそれぞれの平和を、大切に想ってくれたら。

この平和音楽祭に参加していただくみなさんが、それぞれの平和への認識を抱き、音楽を通して優しい気持ちや誰かを想う気持ちを繋いでいけるように。
一人ひとりの平和を、音楽を通して重ねていけるように。

そんな音楽祭でありたいと思います。
身近な平和を紡いでいくことが、やがて平和な世の中を広げていくことができると信じて……。

この上田平和音楽祭が、平和への想いのきっかけの場になれれば幸いです。

上田平和音楽祭実行委員